SPI REPORT

データフュージョン

コミュニケーションターゲットのインサイトのための一つの方法としてマーケティング調査の実施が挙げられます。

しかし、マーケティング調査を実施するには多額の費用が伴い、限られた予算内で調査を行う為にはサンプル数や設問項目削減の必要性に直面することがしばしばあります。

そのような中で、小規模で実施された調査結果を、異なった調査結果や大規模データベースと繋ぎ合わせ、相互のデータを有効に活用する方法としてデータフュージョンと呼ばれる手法があります。

データフュージョンを用いるメリットとして、以下のような事が挙げられます。

  • 予算規模が小さい場合においても、有効なマーケティング調査の実施が可能
  • 媒体接触情報・購買活動・ブランド嗜好など、異なる調査結果や大規模データベースに含まれている比較的一般的な質問を調査票に入れ込む事が不要
  • ターゲット特定に繋がるような、具体的な質問にフォーカスした調査票を作成が可能
  • 規模の大きなデータベースと繋ぎ合わせる事で、統計的に信頼性の高い調査結果を得ることが可能

具体的なデータフュージョンの作業とは、小規模な調査票の中に「マッチングキー」となりえる大規模データベースや別の調査との「共通設問」を入れ込み、その「共通設問」によってデータを繋ぎ合わせることです。それにより、大規模データベースにて仮想的な「コミュニケーションターゲット」の設定なども可能になります。

 

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サンプル事例

手順1:
商品A売上促進の為、データフュージョンを念頭にいくつかのマッチングキー候補設問を入れた小規模マーケティング調査を実施し、ターゲット設定、コミュニケーション戦略の策定を行う。

手順2:
小規模調査結果から、その商品に対して高い購入意向を持っているサンプルには「ユーモアのセンス」に自信があるという特徴がみられたので、そのような人達をコミュニケーションのターゲットとして設定した。また、ユーモアに関する質問は大規模データベースとの「共通設問」であるので、「ユーモアのセンス」に関する質問が両調査を結びつけるマッチングキーとなる。

手順3:
マッチングキーにより、小規模調査と大規模データベースが結びついたことで、「ユーモアのセンスにやや自信がある・とても自信がある」というターゲットの媒体接触・購買活動・ブランド嗜好等、コミュニケーション戦略策定の参考データが、入手可能になる。

以上のようにデータフュージョンを用いることで、小規模調査からは商品に対する具体的設問を通して導きだされたターゲットインサイト、大規模データベースからはターゲットの媒体接触・購買活動・ブランド嗜好等の一般的生活意識に関する調査結果を効率的/効果的に利用したマーケティングコミュニケーション戦略立案が可能となります。

 

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比較的予算が少ない場合においても、このように、データフュージョンを念頭においたマーケティング調査を設計・実施することで、さまざまな調査結果を有効に活用することができ、戦略立案へつなげることが可能となります。

詳細アプローチ、具体的な事例など、その他の詳しい情報についてご興味のある方はSPIまでご連絡下さい。

文責::高田 良房/アナリスト

より詳細な情報をお求めの方は、spiindex@spi-consultants.netまでご連絡下さい。

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