SPI NEWS
1. SPIINDEXと関連のある指標について
SPIでの分析によると、SPIINDEX(主要3地区合計値)と東証株価指数(以下 TOPIX)とは、TOPIXが9ヶ月先行する形で強い相関がみられた(図1参照)(※1) 。これは、TOPIXに代表される企業の景況が将来の広告予算に影響を与え、その需給のバランスがSPIINDEXに反映されていると考えることができる。
※1 SPIINDEXは季節性やノイズを除去した傾向値を、TOPIXは昨年同月比をそれぞれ用いている
2. 2010年下半期のSPIINDEXの見通し
ここでは、上述したTOPIXの動きなどをもとに、2010年下半期のSPIINDEXの動向を予測する。
図2によると、9ヶ月先行したTOPIXは、10年12月(10年3月実績)まで上昇傾向にあり、上記の分析に基づくと、SPIINDEXも同様の動きをすることが推測される。また、現在の短期的な景況感の悪化(急激な円高の進行やTOPIXの急落などによるもの)は、ある程度予算組みがなされている年内の広告費に対しては、それほど大きな影響は与えないと考える。
以上より、2010年下半期のSPIINDEXは、上半期のトレンドを引き継ぎ、年末まで緩やかな上昇傾向が続くと予測する。
3. 前回の予測結果の検証
前回(2010年1月)の予測では、2010年上半期のSPIINDEXを、「下落傾向に歯止めがかかり、かつ上昇の兆しが見られる可能性がある」と予測した。図1によると、2010年に入りSPIINDEXは上昇に転じており、SPIにおける予測通りの動きとなった。
*スポットコストの現況や将来の見通しについて、「宣伝会議」8月15日号の巻頭特集に弊社、秋葉のインタビュー記事が掲載されました。あわせてご参照ください。
http://ec.sendenkaigi.com/products/detail.php?product_id=3062#article
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