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“SPIIndex(base-cost)”による「テレビスポットCM単価」2013年10月までの長期予測分析

企業のマーケティング活動におけるROIの最大化を使命とする株式会社エスピーアイは、17年間の培ったデータをもとに、本年10月までのTVスポット広告市場の動向を分析、予測しました。

2012年水準から、±0%~+2%程上昇、の推移となる見通し

本年10月までは、月によりバラツキはあるものの全体としては対前年同水準~+2%程上昇、月別では前半は対前年と同水準だが年後半(10月頃)にかけては少々インフレもあり得る、と予測されます。 この傾向は、SPIの分析により、TOPIXを9ヶ月先行した数字と、SPIIndex(base-cost)との相関から検証されています。
*SPIIndexと長期SPIIndex(base-cost)傾向値分析についての概要は、こちらをご参照ください。
なおSPIIndex(base-cost)は「実績GRP単価」であり、バイイング単価が値上がりしていない場合でも、世帯達成率の低下により上昇する可能性があります。
(なお要因としては、2012年末~2013年始は新政権が景気対策に力を入れる事を表明し、また円安傾向もあり、景気と広告出稿増のプラス材料が確認されつつある事が挙げられます。但し一方で、ダウントレンドの続くTV民放地上波視聴率が、以前としてマイナス要因となります。)

図:TOPIX による、中期SPIIndex(base-cost)傾向値分析
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・掲載レポートは当社が信頼できると考える情報・分析手法をもとに作成されておりますが、作業上データに誤りが発生する可能性があります。当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示したすべての内容は、当社の現時点での判断を示しているに過ぎません。当該データ利用にて発生した損害・損失等に関しましては当社は一切責任を負いません。掲載レポートの利用に際してはお客さまご自身でご判断ください。


「SPIIndex」と「長期SPIIndex(base-cost)傾向値分析」の概要

●コスト効率診断に使用する、「SPIINDEX」とは
SPIIndexの定義(算出方法)
1st step=SPIIndex(base-cost)
「各局のスポット総売上(月別)」を「各局の全広告主のスポット総GRP(月別、15秒換算)」で割ったもので、 全広告主平均のスポット世帯GRP平均コストである。東京・大阪・名古屋の民放合計15局別、月別に存在する。
 SPIIndex(base-cost)=各局のスポットの総売上÷各局のスポットの総GRP
2nd step=SPIIndex(base-cost)×”SPI-adjustmentINDEX”
SPIIndex(base-cost)
×SPI- adjustmentINDEX(SPIの過去16年100社以上のデータベース&経験値から算出)

SPIIndex(「各広告主のTVCM購買条件に対応した」マーケット平均スポットCM世帯GRP単価)

SPIIndex(base-cost)の精度
各局のスポット売上情報は局からの公表データであり、各局のスポット総GRPはビデオリサーチの毎分アクチュアルデータである。
局からの番組宣伝は、含まれていない。

SPIINDEXの補正について
2011年3・4月はSPIによる補正値となります。
SPIINDEX算出の際、2011年3・4月はAC振替・提供テロップ外しの影響により見掛け上のスポットCM GRPが増加した為、昨年同月の全CMに対するスポットCM %を基に補正し、SPIINDEXを確定しました。


●中期SPIINDEX傾向値分析、について
SPIでは、SPIIndex(base-cost)の主要3地区合計値と東証株価指数(以下 TOPIX)とは、TOPIXが9ヶ月先行する形で強い相関があると考えている(図参照) 。 これは、TOPIXに代表される企業の景況が将来の広告予算に影響を与え、その需給のバランスがSPIINDEXに反映されていると考えることができる。
*SPIINDEXは季節性やノイズを除去した傾向値を、TOPIXは昨年同月比をそれぞれ用いている。

図:SPIIndex(base-cost)とTOPIXとの関係(2007年~2012年10月)
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