SPI NEWS
企業のマーケティング活動におけるROIの最大化を使命とする株式会社エスピーアイは、保有する「SPIIndex(TVスポットCMマーケット平均単価)」を基に、TVCMマーケット最新概況についての分析を行いました。
結果としては、
昨年末の新政権発足と“アベノミクス”による経済効果が叫ばれた中、その具体的効果の不透明さや円相場の乱高下もありTVCMマーケットの動きは慎重で、前年同レベルのマーケット平均スポットCM単価に落ち着きました。
なお各広告主別に動向を分析すると、価格を抑えているか削減を達成した広告主と、値上がりを被っている企業という二つのグループに分けられます。
しかしながら注目すべきなのは、価格を抑えているか否かにかかわらず、所謂“TVCMの質(放映後の視聴率/アクチュアル等)”と呼ばれる部分については、
*手当をしている企業は維持/向上しているのに対し、
*手当ができていない企業ではかなり悪化傾向にある、
という状況が以前よりも明確になってきている、という事です。
TV視聴率減少の中マーケットと価格はインフレ、という現状を鑑みると、厳しく正しく管理/分析/外部モニタリングしている企業とそうでない企業の差が拡大するのは、当然の事だとも言えるでしょう。
“アベノミクス”による経済効果の実態が見えてきて、円相場も安定し、各広告主も2013年度(4-3月)広告予算を増やしつつあります。また今年に入り、新興企業(特にゲーム関連会社)による出稿も目立ち、一層の活況化が予測されます。
実態としては、リーマンショック以降多くの広告主が前半は予算執行を抑え、年度後半に広告投資を増やす傾向にあり、2014年序盤はかなりの活況が予想されます。
また、もし消費税増税が決定すると、駆け込み需要を狙った出稿も追い打ちをかける可能性が高く、2014年は各広告主にとって、一層「購買単価」「質(放映後の視聴率/アクチュアル等)」が難しくなるのではないでしょうか。
◎分析手法詳細は下記をご覧下さい。
http://www.spi-consultants.com/ja/spi_index/004701.html
TV視聴率減少&購買価格上昇が継続している中、今後は、TVCM購買効率だけでなく、
TVCMフライトパターンや投下量の最適化、
メディアミックスを含めた広告キャンペーンプランニングの最適化、
等を、いかに数値的根拠を基に科学的に分析し、推し進めて行くかがポイントになってくるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
次回は、日本の広告マーケット全体の今後の動向予測、をレポートする予定です。
より詳細な情報をお求めの方は、spiindex@spi-consultants.netまでご連絡下さい。