セールス、各種消費者調査、広告露出量など、入手可能なデータ・情報を用いて、高関与製品カテゴリーにおける消費者の複雑な態度変容の過程を明らかにした。データ間の相関や因果を立証し、繋ぎあわせていくことで、様々なマーケ活動の役割や期待される結果を明らかにして、ビジネス目標から逆算した各活動/各ステークホルダーのKPI算出を試みた。

ビジネス目標に向け、マーケティング・コミュニケーションにおける各段階でのKPIが論理的に定まった。大きな費用がかかる広告などは、目標達成の観点からの説明責任が強化され、社内だけでなく広告会社など社外ステークホルダーと共有するべき目標（値）も設定することができた。またこの分析を通じて、KPI達成に有効な要素（メッセージやメディア）も抽出され、戦略策定への指針となった。

物理的・時間的制約から、各国のメディア担当者を招いての研修型プログラムは現実的でなかった。そこで継続的に成長を促す観点からも、PDCAに基づきつつ、スキル/知識の段階レベルに応じたオンラインでのトレーニングを提案した。一般的なメディア用語から、複雑なプランニングまで、ユーザビリティを考慮しながらトレーニングとテストのシステムを構築した。

業界特性や、グローバルグループ企業としてのルールなども加味したうえで、各マーケットの「メディア担当者」として、備えなければいけないスキルや知識を網羅したオンライン教育プログラムが策定された。ヘッドクォーターとして、このプログラムへの参加や習熟度の管理を行うことで、プランニングや購買活動のグローバルスタンダード維持・向上に努めることが可能となった。

専門性が要請されるメディアプランニングおよび購買管理などについて、その知識習得のためのワークショップやレクチャートレーニングを実施。長年にわたって蓄積された各種メディアのデータと、多くのプランニングケースから、初歩的な用語説明からニーズに合わせたプログラムまでを用意し、複数回におけるセッションを提供。

業種を問わない汎用的な知識と、当該業種・企業に特化したマーケティング事情、メディア事情などをカバーし、レクチャー型のセッションを設けた。一般データなどを基にした業界/市場把握、プランニングステップの専門的作業、ステークホルダーとの交渉ポイントやテクニックなどを紹介。以後、異動時のスムースな引継ぎなどを目的として、継続的に依頼を受けるようになった。